【勉強の極意】短期目標の設定によって自身の勉強スタイルを確立しよう
時間軸を再び過去に戻します。平成26年第64回税理士試験終了後、いよいよ僕は本格勉強に向けて動き出します。
しかし、本試験から各専門学校の9月開講までには若干の時間差があるわけで…。
仕事の方も覚えることだらけでしたが、もちろん覚悟を決めた以上は、空いた時間もあらゆるスキルアップを図らなければなりません。
■短期間でチャレンジするのにうってつけの資格は?
そこで僕が目を付けたのが、FPとビジネス会計の資格でした。
前者は言わずもがなですが、ビジネス会計というのは、大阪商工会議所が主催する資格で、簿記の仕訳などの会計実務的なものよりも、財務諸表の読み方や分析の力を問う、僕が受けた時が第15回目となる、まだできたてほやほやの資格でした。
簿記のテキストを買った時に広告が入っていて気になっていたのですが、ビジネス会計2級が日商簿記2級とだいたい同レベルとのことだったので、僕は第64回税理士試験終了後から専門学校の9月開講までの間は、コテ始めにこのビジネス会計2級とFP3級の勉強をすることに決めました。
1ヶ月で簿記論は無理でしたが、1ヶ月でビジネス会計2級とFP3級なら非常に現実的です。
日商簿記2級は受かるのに3回もかかってしまったので、本気と書いてマジになった今、まずはこれらの資格を一撃で仕留めることができるかどうかで、今後の長期戦となる税理士試験を乗り越えられるかどうかも決まってくると感じました。
■短期目標の設定は勉強スタイルを確立しやすい
僕はこれまで、試験勉強を独学でしかやっておらず、勉強スタイルが確立できていませんでした。
資格突破という到達目標に対して、税理士試験の年1回というスパンの長さと難易度は、自身の勉強スタイルを見出すにはハードルが高いものと思います。
しかし、日商簿記2級はどうだったでしょうか。
独学でもある程度、自分で勉強のサイクルを見出し、なんとか突破することができました。
結果論になりますが、このビジネス会計2級とFP3級の勉強は、自身の勉強スタイルを見出すのに、非常に良い材料となったと思っています。
自身の勉強スタイルを確立する為には、短いスパンの到達目標を設定することで、それに向かってどうすれば自分が効果的効率的に勉強できるかという計画を立てやすくなります。
今回の場合は1ヶ月というスパンでビジネス会計2級とFP3級をマスターし、試験を突破すること。
1ヶ月で簿記論突破とか、あまりにもハードルの高い到達目標を立てても計画は破綻してしまいます。
自分のレベルに合わせて、丁度良い到達目標を立てることも重要です。
■税理士試験における短期目標の設定方法
またこのプロセスは、税理士試験という長期戦の資格においても重要な役割を担います。
税理士試験突破という大目標は非常に長期的な目標となりますが、それをもっと細分化していくと、科目合格という中目標、そしてその科目合格に到達する為の細かい小目標というところに落ちていきます。
ちなみに専門学校等のカリキュラムにおいては、この小目標を設定するのにはうってつけの素材があります。確認テストです。
いきなり税理士試験突破に向けて自分の勉強スタイルを見つけ出せと言われても正直難しいでしょう。
でもまずは、自分が確認テストで良い点を取る為には、どのような勉強をすれば良いかということであれば、計画は立てやすいはずです。
小目標を達成する為の勉強スタイルを確立させるところからスタートとして、少しずつ、大目標を達成する為の勉強スタイルに、修正を加えていけばよいのです。
■ビジネス会計2級とFP3級の突破に向けて…
話が逸れましたが、ビジネス会計2級とFP3級の突破に向けた勉強に話を戻します。
ここで、僕の資格取得年表をご覧になった方は、ある点に気付かれたかもしれません。
あれ?平成26年9月にはFP3級取ってなくね?
ご名答。そうです、実は2つとも申し込んだと思ってたらビジネス会計2級しか申し込めてませんでした!
そうやねん。
ボク、アホヤネン!
すいません、ここは笑って下さい。
直前まで気付かず同時進行で勉強してましたわ。ガハハー。
■ビジネス会計2級とFP3級の勉強がもたらしたメリット
ちなみにこのタイミングでのこれらの勉強は、勉強スタイルの確立だけでなく、その後の税理士試験や実務においても非常に役に立ったと思います。
ビジネス会計は、それまで簿記しか勉強をしておらず、財務諸表の知識が全く無かった僕にとって、財務諸表の仕組みや見方を学ぶことができ、この後にスタートする財務諸表論のプレ勉強としても非常に有意義だったし、
FPは、仕事の方も今までと全く勝手が違い、右も左もわからなかった僕にとって、実務の基礎的な知識を学ぶのには最適でした。
長くなってきたので具体的な勉強内容は別の機会に書くことにします。
結論、自分なりの勉強スタイルを確立させるには、短期目標を設定すべし!
ではまた次回。