青侍が生く!

IT営業マンが人生を賭けて税理士に転身した結果

絶対に落ちる!やってはいけない勉強法

さて、長々と税理士を志した経緯を書いたところで、いよいよ勉強法の記事に入りたいと思います。クドい、話が長い。前職でもよく上司に言われたなぁ、ガハハー。

そして、勉強法の記事とは言っても、今回はやってはいけない勉強法です。

引っ張るねぇ、引っ張るよ!

でもこれはこれで参考になるはずだし、このような経験をして今があるので、これは前から書きたいと思っていました。

 

■決意直後の勉強方法は正直グダグダ…

ついに、今まで避けてきた父の税理士事務所を継ぐ決意を固めた僕。

とは言え、時期も中途半端(1月)だったので、まずは独学で簿記の勉強を始めることにしました。

大学在学中に簿記3級だけは取得していたのですが、正直全く覚えていなかったので、簿記3級のポケットテキストも購入し、それを読むところから始めました。

 

■最初から勉強方法が間違っていた簿記論

そして、簿記論。

簿記3級レベルの知識しかないなら、まずは簿記2級くらいから段階的にやっていくべきだと思いますが、アホだったのでいきなり簿記論です。実に無計画です。

ちなみに僕は曲がりなりにも経済学部卒なので、一応最初から税理士試験の受験資格は持ってました。だから、簿記2級も簿記1級も全経上級もすっ飛ばしていきなり簿記論という、アホな発想が成り立ったわけですねぇ。

そして、選んだテキストがこちら。

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え、これ、テキスト?

はい、ガチです。ガチマストです。

 

アホな僕の思考回路はこうでした。

テキスト色々あってわかんねぇよー。テキスト4冊セットのやつとか買ったら1万円以上かかるやんー。お、なんやこれ。安いし全部の範囲が載ってるし、鞄にも入れやすいしこれにしたろ!

で、しばらくこれ使って勉強してました。

 

■ポケットテキスト(現在は完全無欠の総まとめ)の本来の使い方

ご存知の方も多いかと思いますが、これは要点まとめ的な位置付けのものであり、一から段階的に勉強していくテキストではありません。

なので、その他有価証券の全部純資産直入法とか部分純資産直入法とか、なんの前フリも無しにいきなり出てくるし、もう意味不明。

通勤途中や移動時間中に読めるのは良かったですが、これを読むだけで内容を理解できるはずがありません。

 

■独学で資格の勉強をするときにやってはいけないこと

独学による簿記の勉強方法はまた別の記事に書くつもりですが、独学で勉強するのであれば、特にカリキュラムを重視すべきです。自分で計画を立てて勉強をするわけですから、きちんと段階を経て、知識を積み立てていかねばなりません。

 

結論。独学で勉強するなら、購入するテキストは安さ、薄さで決めないこと。

 

学校に行ったらもっとお金がかかるんだから、購入するテキストはケチらないことです。例え全部の範囲を勉強するには何冊もテキストを買わないといけなくても、量が多いということはそれだけ丁寧に書かれているはずなんです(一概には言えませんが)。

ボリュームが少なくて全範囲の勉強ができる!というのは聞こえは良いですが、それだけ内容も省略されているということを認識しておきましょう。

 

■いきなり実践模試なんて買ってはいけない

ちなみにポケットテキストだけだと問題が付いてないので、これも買いました。

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はい。

わかってないですねぇー。

個別問題を飛ばしていきなり本試験型です。

間を省略するにも程があります。

 

■選んだテキストは間違ってないけど… 日商簿記2級

あと、税理士を志してから1回目の税理士本試験までの間に、6月の日商簿記を受けるチャンスもあったので、一応並行して簿記2級も勉強することにしました。

選んだテキストはこちら

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いいですね、まだまともです。

選んだ理由は特にありません。雰囲気です。

すごいカミカミの先生がテキストの内容をただただ読み上げてくれる、素晴らしい音声教材も付いてます。

 

あと、過去問も。

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この辺もまだまともです。

 

しかし、当時の僕の勉強環境と言えば、通勤途中や移動中にテキストを読む程度。

簿記論も簿記2級も、一応問題は購入していましたが、正直ほとんどやった記憶がありません。

当時は引っ越しでバタバタしたり、妻なんかは関西に友達なんて1人も居ないのに、関西に無理やり連れてきちゃったもんだから、休みの日は一緒に過ごすことが多く、土日もあまり勉強はできていませんでした。

そもそも自宅に机がなかったのも痛かった。

 

こんな感じで、決意表明後初の簿記2級については「俺は税理士を目指してるんやから簿記2級は一発で受からなあかん」と意気揚々と受けに行き、全く解けずに不合格になりました。

 

■マイナス1年度 第63回税理士本試験

続く第63回税理士本試験。上の実戦模試はとりあえず一通りは手を付け(もちろんできるわけがありませんでしたが)、簿記論は4割から5割くらいでも受かるという自分に都合の良い情報だけを鵜呑みにし「もしかしたら奇跡が起きるかもしれんで!」と意気揚々と受けに行き、あまりの出来なさに過呼吸になりました。

当時は、まだ繰延ヘッジ会計を学校でも教えていなかった頃(多分)なのに、ポケットテキストで優先度も何もわからずに勉強をしていた僕は、なぜか繰延ヘッジ会計だけは得意としていました。

そして本試験で繰延ヘッジ会計が出題され、キタコレ!となったわけですが、簿記2級も堂々の不合格であった当時の僕の「得意」が本試験レベルに通用するはずもなく、あれだけ繰延ヘッジ会計を勉強したのに、全く解けない、わからない。思わず過呼吸になった次第です。

 

もちろん結果は惨敗のD判定。

税理士の厳しさを思い知った2013年でした。